スマホを乗り換える上で非常に厄介なのが「2年縛り」です。ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアは2年ごとに自動更新されるので、契約した月から25ヶ月目・26ヶ月目に解約しなければ9500円の解約金を請求されます。大手キャリアが生み出した負の遺産「2年縛り」が常識となっているのは悲しいことですが、LINEモバイルはそんな常識を打ち壊す格安SIMです。
条件によっては、契約してから2ヶ月目に解約したとしても違約金は発生しないユーザーファーストの仕組みがあります。LINEモバイルの解約は大手キャリアと比べて非常に良心的なシステムになっているので、万が一のために役立ててほしい情報をまとめています。
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LINEモバイルは音声通話付きの場合、解約手数料が発生
LINEモバイルには、データ通信専用と音声通話付きの2つのタイプがあります。大手キャリアからLINEモバイルにMNPで乗り換える場合は電話番号が使える音声通話付きのタイプを契約することになります。
音声通話付きのタイプで契約した場合は、1年以内に解約すると違約金9800円が発生します。大手キャリアの2年縛りと単純に比較すると期間が半分に減っていますね。でも、それだけではありません!LINEモバイルでは自動更新がないので契約から1年経った13ヶ月目以降はいつ解約してもお金はかかりません。
通常2年縛りは契約してから2年経った25ヶ月目と26ヶ月目に解約しなければ、自動で2年縛りが更新されて27ヶ月目に解約したとしても違約金が発生します。自動更新されるので、次にお金をかけずに解約するタイミングは50ヶ月目・51ヶ月目となります。
それに引き換え、LINEモバイルは1年経てばいつ解約しても違約金はないので、好きなタイミングで解約ができます。
データ通信専用の場合は解約手数料なし
実はデータ通信専用のタイプを契約していると、1ヶ月目で解約したとしても違約金は発生しません。音声通話付きのタイプでも1年縛りの非常にゆるい縛りですが、データ通信専用のタイプはまさかの「無料」!価格的にも通信速度的にも他社と競争力があるからこそ、ユーザーが流出するのを恐れずユーザーファーストのサービスができるんですね。
1ヶ月目に解約すると「初月無料」ではなくなる
LINEモバイルでは契約した月の基本料金が無料になる初月無料のサービスがあります。データ通信専用のタイプを契約するといつ解約しても違約金は請求されませんが、残念ながら1ヶ月目に解約する場合は「初月無料」ではなくなります。
契約した月に解約することはほぼないと思いますが、LINEモバイルの場合は初月無料なので2ヶ月目に解約しても同じ1ヶ月分の料金しか請求されません。そう考えると、1ヶ月目で解約したくなっても2ヶ月は同じ値段で利用できるので、最低2ヶ月は続けた方がいいです。
他の格安SIMは違約金があるの?
大手キャリアの2年縛りから解放されるのはいいけど、もしかして格安SIMの中では1年縛りもかなり厳しいのではないかという疑問が出てきます。
他の格安SIMを見てみると、音声通信付きの場合LINEモバイルと同じ1年縛り(自動更新なし)で解約金9800円のところが多いです。データ通信専用のタイプも同じく、いつ解約しても違約金がないのがほとんどなので、各社足並みを揃えている感じです。
でも、1年以内にお金を払わずに解約したいという方のために朗報です!
音声通話付きのタイプでも縛りがない格安SIMがあります。LINEモバイルではないのが悔しいですが…mineo(マイネオ)はいつ解約してもお金がかかりません。音声通話付きのタイプで1年以内に解約する予定ならLINEモバイルよりmineoに乗り換えた方が違約金もかからず安く済みます。
LINEモバイルを解約するときの注意点
LINEモバイルを解約するにはマイページから「解約・MNP転出」のページに入って「解約する」を選べば手続きは完了します。大手キャリアと違い店舗で何時間も待たされることなく好きなタイミングで解約手続きができるのはうれしいですね。
LINEモバイルを解約するには違約金について理解するだけでなくあと3つのポイントを注意しておく必要があります。
いつ解約の申し込みをしても解約日は必ず月末
インターネット上で簡単に解約ができるLINEモバイルですが、解約の申し込みをした日に解約されるのではありません。手続きをした月の末日に自動で解約となります。
5月1日に解約の手続きをした場合:5月31日に解約
このように手続きをしてもその月は最後までLINEモバイルを使用できます。解約は必ず月末になるので、1ヶ月の料金はまるまる請求されます。解約の手続きを15日にしたからといってその月の料金が日割り計算にはならないのでご注意ください。
どのタイミングで解約しても1ヶ月間は使用できるので損をするということではありません。
解約の申し込み後は取り消しができない
先ほどちらっと説明しましたが、LINEモバイルはインターネット上で解約の手続きをします。マイページから「解約・MNP転出」のページに入って「解約する」を選ぶだけで簡単に手続きは完了します。
ここで注意をしてもらいたいのが一度解約の手続きをすると変更ができないことです。簡単に解約ができる反面、取り消しをすることはできません。
解約を迷っているときに「まだ解約するかわからないけど、とりあえず手続きしてみよ〜」と軽い気持ちでやるのはNGです。「やっぱりLINEモバイルを継続したかった…」と後悔しないためにも、乗り換える格安SIMを決めた状態で解約をしてください。
解約してもLINEモバイルからの請求は続く
無事に違約金もなく他の格安SIMに乗り換えたとしても、LINEモバイルから2ヶ月間は請求がやってきます。解約の流れと一緒に請求のタイミングを見てみると下のような感じになります。
3月31日:解約
4月5日:3月分の利用料金と違約金の請求
5月5日:3月分の通話料
6月以降:請求なし
今月の利用料金は翌月に請求されるのはどのケータイ会社も同じですが、LINEモバイルは通話料の請求は1ヶ月遅れて翌々月に請求が上がってきます。別の格安SIMに乗り換えてるのに「まだLINEモバイルから請求が来る!」なんて焦らないように通話料の支払いは2ヶ月後ということを覚えておきましょう。
まとめ
LINEモバイルの解約に関わるポイントを紹介してきましたが、ざっくりと内容を把握できたでしょうか。LINEモバイルは2年縛りがなく1年以上使えば違約金は一切発生しない良心的な仕組みになっています。(データ通信専用のタイプは違約金がありません)
一度解約の手続きをしてしまうと解約を中止でなかったり、解約後も最大2ヶ月間LINEモバイルからの請求が届くといった注意点を知った上で「自分にはLINEモバイルが合う!」と思ってもらえればLINEモバイル好きとしてうれしい限りです。