契約しているデータ容量を超えないために「低速モード」に切り替えて通信量が増えないようにする機能があります。格安SIM選びでも低速モードをポイントにしている方も少なくないです。
結論からいうとLINEモバイルでは低速モードの切り替えはありません。それでもLINEモバイル好きとして低速モードがなくてもお得になるたった1つの理由を伝えていきます。
Contents
低速モードはかなり便利な機能
通常データ通信のスピードが遅くなるのは契約しているデータ容量の上限を超えてデータ制限がかかった場合です。あえてデータ制限と同レベルの低速モードに切り替えることで、無駄な通信を押さえることができ大幅な節約につながります。
格安SIMが提供している専用アプリから低速モードのON/OFF切り替えをします。イメージとしては設定画面からwifiのON/OFFを切り替える感じです。
低速モードが利用できる格安SIMはこちら
・IIJmio(アイアイジェイミオ)
・mineo(マイネオ)
・楽天モバイル
・DMM mobile
低速モードで快適にできること
低速モードの通信スピードは上限200kbpsです。通常の通信スピードは20,000kpbs〜60,000kpbs(20mbps〜60mbps)ぐらいの速度が出ているので、いかに「低速(遅い)」なのかは一目瞭然です。100倍から300倍の違いがあり、こんなに遅くては何もできないのではないかと心配してしまいますが、低速モードでも使い方によっては十分ネットの利用ができます。
・メール(文字のみ)
・LINE(文字・スタンプのみ)
・Twitter(文字のみ)
・Facebook(文字のみ)
・サイト閲覧(文字のみ)
・動画(最低画質)
メール・SNS・WEBページなどどのアプリを使っても、文字ベースの情報であれば高速通信モードと変わらない読み込み速度です。LINEではスタンプも違和感なく送受信できます。
画像の閲覧や送受信も低速モードでできなくもないですが、データ量が大きいので読み込むのに数分かかることもあります。待ち時間が長いのでちょっとストレスですね。
Youtubeの動画も最低画質であればなんとか再生できます。低速モードでも意外にいろいろなことができます。これが人気の秘密ですね。
低速モードの通信は使い放題
低速モードのポイントはもうひとつあります。それが、低速モードの通信が使い放題ということ!低速モードで使った通信量はデータ容量に加算されません。低速モードが使い放題ということは、高画質で動画を見たいときや画像の読み込みを頻繁にしたいときのためにデータ容量を貯めておくことができます。
データ通信量が大きなときを選んで、データ容量を使うことで快適なネット環境を保てるのがうれしいです。
低速モードの思わぬ落とし穴
低速モードは基本的に専用アプリを起動してON/OFFの切り替え作業をしないといけませんが、低速モードをOFFした状態で動画を見てから終わったタイミングで低速モードONに切り替えて節約しようと考えていても、いざ動画を見終わったら切り替えを忘れてそのまま高速通信を使い続けるなんてことがよく起こります。
正直、高速モードの方が使いやすいので切り替え忘れていても気づかないんですね。使用するアプリによって、ON/OFFをこまめに切り替えるとより節約効果が高くなりますが面倒なので、スマホを使わないときは低速モードをONにしておいて、動画や画像に関わるときにOFFに、そしてまたスマホを使わないときはONに戻すようにします。これだけでもデータ容量の温存はできるので、面倒くさがり屋にはこの方法を実践してもらいたいです。
LINEモバイルに低速モード切り替えはない
これまでも何度が触れていましたが、LINEモバイルでは低速モードの切り替えができません。低速モードのメリットが大きいので、LINEモバイルはダメじゃんと思ったあなた!ちょっとストッーーーープ!
低速モード以上にLINEモバイルの方がお得に使うことができます。その理由を紹介します。
LINEモバイルがお得と言い切れるたった1つの理由
LINEモバイルに低速モードの切り替え機能がなくても、お得と言い切れる理由は「カウントフリー」があるからです。
LINEモバイルには、LINE・Twitter・Facebook・インスタ・LINE MUSICといったSNSが使い放題になるカウントフリーという独自のシステムがあります。メッセージも無料通話も画像・動画のアップロードもデータ容量に加算されません。
低速モードとカウントフリーを比較してみる
低速モードとカウントフリーの使い放題を比較してみましょう。
アプリ | 低速モード | カウントフリー |
---|---|---|
メール | 文字のみ | × |
LINE | 文字・スタンプのみ | 文字・スタンプ・画像・動画・無料通話 |
文字のみ | 文字・画像・動画 | |
文字のみ | 文字・画像・動画 | |
インスタ | × | 文字・画像・動画 |
LINE MUSIC | × | 音楽ダウンロード |
サイト閲覧 | 文字のみ | × |
動画再生 | 最低画質 | × |
コミュニケーションのツールとしてLINE・Twitter・Facebook・インスタのアプリを使う場合は、文字だけでなく画像・動画の閲覧やアップロードも高速の通信でさくっと終わらせられます。
音楽アプリを使っているなら、LINEモバイルに乗り換えたタイミングでLINE MUSICにも乗り換えると音楽のダウンロードにかかるデータ通信も使い放題できるので、大幅なデータ容量の節約ができます。
しかし、文字のみのサイト閲覧や最低画質での動画再生については低速モードが優位となっています。
といっても、LINE・Twitter・インスタを使うときは画像や動画を読み込んだりアップロードしたりするのが多いので、低速モードでは時間がかかってしまい結局低速モードをOFFにすることになります。
低速モードとLINEモバイルの得意なところは違えど、SNSをメインで使うならLINEモバイルのカウントフリーの優秀さがリードしているといえます。
直近3日間の速度制限もない
格安SIMでは直近3日間の合計データ通信量が一定ラインを超えると強制的に通信制限がかかってしまう場合があります。有名な格安SIMでいうと「Nifmo3GBプランは650MB」「楽天モバイル3.1GBプランなら540MB」のデータ通信量を3日間で超えるとデータ容量がいくら残っていても必ず低速モードになります。
使いたいときに低速モードでイライラしてしまうこの3日間の制限ですが、LINEモバイルにはありません。好きなときに好きなだけデータ通信ができます。当たり前のことを当たり前にできるのが我らがLINEモバイル!
データ通信量を垂れ流さないための防衛策
LINE・Twitter・Facebook・インスタ・LINE MUSICは使い放題ですが、それ以外の通信はデータ容量に加算されていきます。なるべくデータ通信量を押さえるためにもすぐに実践可能な簡単な節約法を紹介します。誰でも知っている方法ですが、実践している人は少ないので、この機会に取り組んでみてください。
こまめにwifiに切り替える
スマホのデータ通信量を押さえるのに最も役に立つのがwifiの通信を利用することです。自宅・会社・学校・カフェなどwifiが設置されている場所では、wifiに切り替えるようにするだけでデータ容量を温存できます。
パスワード設定は一度終わらせると次回以降は自動的に接続されるので、わざわざwifiのON/OFFを手動で切り替えることなく自動でつながってくれます。
接続できるwifiがない環境ではONにしていると接続できるwifiを探し続けてバッテリーの消費が早くなります。バッテリーの長持ちを優先するならwifiのON/OFFを手動で切り替える方がいいです。
アプリの更新は要注意
LINEモバイルを使っていて最もデータ容量がなくなると感じることがあります。それは、アプリの更新です。アプリによっては1GB以上の大容量のデータが必要なこともあります。それをLINEモバイルのデータ通信で更新してしまうとデータ容量はすぐになくなってしまうので、必ずwifiにつないでから更新してください。
自動更新ではなく手動更新を選んでおけば自分のタイミングで更新をかけられるようになります。
まとめ
低速モードは200kbpmの低速回線にあえて切り替えることで、最小限の通信でネットを利用し大幅なデータ容量の節約を実現してくれます。低速モードの状態でも、メール・LINE・Twitter・webサイトでは文字ベースの情報であればいつもの体感スピードで快適にやり取りや閲覧ができます。低速モードで行った通信はデータ容量に加算されないので、実質使い放題という特典付き。
これだけみると、低速モードのないLINEモバイルは損な気もしますが、文字だけでなく画像・動画・無料通話も使い放題になるカウントフリーがあるので、LINE・Twitter・Facebook・インスタ・LINE MUSICのいずれかのアプリをよく利用するなら、LINEモバイルの方がお得になります。
この情報が後悔しない格安SIM選びに貢献できればと思います。